サイズ 480x400
こんにちは。36色 色鉛筆で描く『ここち工房』Hiroko. です。色鉛筆で心地いい暮らしを広めたくて、ブログを始めました。
結婚記念日に貰った薔薇(バラ)の花束、滅多にプレゼントなんか貰えないので、絵にすれば枯れることなく思い出に残せるし、いつまでも飾れる。
今までに花の絵を描いたことがなかったので挑戦してみました。
私が描いた作品の手順や考え方などを簡単ですが説明します。
この絵が少しでも気に入ってもらえたら、参考にしてみて下さい。
Table of Contents
薔薇(バラ)の花のポイント解説と手順
今回の作画時間
作画期間 約90日 1日平均1~2時間(平均1.5時間) となると90日×1.5時間=135時間になります。
色鉛筆画にも人それぞれ描き方があり、私の場合は何度も上から塗り重ね色を出していく為時間がかかります。
作業は夜ご飯の片付けが終わってからお風呂に入るまでか、お風呂上がりから寝るまでの間の隙間時間で描きました。
絵の構図の考え方
今回の場合、花束を貰って感動した時のことをイメージして、画面いっぱいを花束で埋め尽くしたいと思いました。(この時にどんな感じの絵にするか考える)
絵の中心に、全開している花を描き、周りをつぼみや葉っぱで埋め尽くすイメージ。
もらった花束はそんなにきれいに並んでいませんでしたが、絵に描く時はアレンジも必要だと思います。
36色 色鉛筆のこだわり
プレバトなどテレビで紹介されている人たちは、とても良い色鉛筆を使っている方が多く、100色以上を使いこなし、紙を削ったりいろいろなテクニックを使っています。( 綺麗に発色する色鉛筆はとても高価です。)
初心者の人が趣味として手軽に始めるには、最初に高い画材をそろえることではなく、絵を描く楽しさを知ること。
その後でいろんな画材を試し、そろえていくのがいいと思います。最初から100色もの色鉛筆を使いこなすのも逆に迷います。
どの色鉛筆がいいのか私なりにいろいろと試した結果、三菱色鉛筆No..880〈36色セット〉となりました。
この絵も金色、銀色、白色以外の33色で描いています。
絵を描くのに36色あれば十分表現できます。
価格も手頃で専門店に行かなくても近くの文房具店で売っているぐらいの普及品です。小学生12色 中学生24色 高校生36色のイメージではないでしょうか。
メモ 三菱色鉛筆のメーカー紹介には、『大人の塗り絵(コロリアージュ)』をもっと楽しめる! 動植物や、自然の表現、グラデーションの塗り分けに適したカラーラインナップ と紹介されていました。 ※コロリアージュって何? フランスで話題になった塗り絵の本のこと。とても繊細でグラフィックが美しい絵柄が特徴。あのエルメスも塗り絵に参入したそうです。
構図をもとに、塗るポイント6つ
ポイント
メモ
使用道具はここをチェック
■1. 暗いところと濃いところの色を決める
描く前にどんな風に仕上げるか考えてイメージする。要は、完成形を想像してそこに近づけていくことです。
そんなこと言われても初心者の方はそれが難しいのかもしれません。これは慣れればできるようになりますので、今はなんとなくで結構です。
最初に影になる方を塗るということは、色鉛筆の濃い色を使うということ。
最初は薄い明るい色の方が塗りやすいと思いますが、暗い濃い色から先に塗って全体を把握する方がまとまりやすく、早く仕上がります。
■2. 花びらの開いているところではなく、中心から描く
薔薇(バラ)で重要なのは花の中心!そこの表現で良し悪しが決まる。一つ一つ丁寧に細かくよく観察して描きます。
デッサンは細かく書き込まずに位置やサイズを確認して、塗るときに細かく見るようにします。
花はすぐに枯れるので、写真をいろいろな角度、全体、花びら1枚づつ、中心だけのアップなど細かく撮り、それを見て描きました。
■3. 花びらの厚み感を表現
花びらはとても薄いもの( 透ける ) 厚みがあるもの( 重厚感 )があります。
薔薇の花びらは厚みがあります。その厚みを出すことで巻いている感じが出るし、薔薇(バラ)特有の重厚感が出ます。
厚みの出し方、重要なポイントは、白ヌキ!
消しゴムで消すのではなく、肝心なのは、どこをヌクかを決めておくこと。
紙の白をそのまま大きく残して最初から塗らない。紙の白をそのまま使う。
■4. 花の枯れている部分や不要な部分は省く
最近の色鉛筆画は写真みたいー!と写真そのままの絵が多いように感じます。
私はそれだったら写真でいいのではないか?と思います。ただ正確に本物に見せることで、色鉛筆でここまで描いたのかと驚きはあり、そこに一時の感動はあります。
でも私は自分が感じ、触れたものを表現することを意識しています。そしてその絵を見たときにその時の感情だったり状況を思い出せることに価値を感じます。
忠実に書き込まないで、色のバランスを取ったり、そこにはない薔薇(バラ)の花を追加したりします。
それが自分の絵の表現方法だと思います。
■5. 芯を尖らしてから塗る
芯が丸いと色は重なりません。必ずピンピンに尖らせます。尖らせて線が出てムラになるのは、力が強いからです。手を軽くすると線は出ません。
手で削るのは大変なので、持ち歩きできるコンパクトな電動削り機を使っています。
メモ ここからは余談(笑) 電動削り機は色々試しましたが、おすすめはビュートンBVー6です。BVー4の頃から使用してますが、実はBVー6よりBVー4の方が形は好きでした(笑)。スリムで持ち運びも良かった…。新型は少し大きいですが削り具合はBVー6の方が断然いいです。色鉛筆は芯が柔らかいので削り機の刃が悪いと、尖らないし、すぐに折れます。ここ大事!
置き式の電動削り機(小学生などの机にある)はすごく削れますが、削れすぎてすぐになくなる(もったいない)ので注意。
■6. 一番見て欲しいところを一生懸命描く
全て一生懸命描くのではなく、手を抜くところも必要。私は手をヌキますよ。(笑)
画面ぜんぶを一生懸命に描きません。教室でも同じで『ここは適当に』なんてすぐ言っちゃいます。自分がここは絶対見てもらいたいとか、自分が表現したいと思ったところを頑張って描く。
以上、6つのポイントが少しでも絵を描くうえで参考になれば幸いです。
まとめ
あくまで私のオリジナルで、もっといい手法があるかも知れません。
絵を描くことは、どんな画材もルールはなく、作者の思うまま描くことが魅力ですよね。
でもあまりにも自由すぎてどうすればいいか悩んで始められない方や、描きたいものが分からない、技法に悩んでる方など少しでも参考になればいいと、そんな気楽な感じでまとめました。
結論
結論
以上、試してみてください。
最後に
絵を見た人が作品を描いた時の私の思いと同じことを感じてくれたらうれしい。人を惹きつける作品を描きたい。作品展に来てもスーっと通りすぎる人っていますよね。その人の足をとめてじっくり見てもらうた為に必要なのは一瞬の印象なんだと思います。
その印象は、私が一生懸命描いて見てもらいたいという思いが伝わったとき。この時の感覚はたまりません!
絵を描くのは、自分だけの趣味や楽しみもあるけど、知らない人に絵を見てもらい、絵の話しをしたりする楽しみもある。
物で満足していた時代から、これからは、想像もつかない出会いやオリジナルな価値に意味を見いだすことが大切なのだと思います。
私自身、絵を通してたくさんの人に知り合えました。教室の皆さんもそうだと思います。
36本の色鉛筆でステキな経験と出会いができると思います。 色鉛筆で心地良い暮らしを始めましょう。
最後までありがとうございました。