サイズ 460x400
こんにちは。36色 色鉛筆で描く『ここち工房』Hiroko. です。色鉛筆で心地いい暮らしを広めたくて、ブログを始めました。
京都の観光名所、嵯峨野・竹林の道を歩いてきました。
約200メートルにわたって続く風情のある小道、記念撮影してその思い出を絵にしてみました。
この道は、京福電鉄・嵐山駅から、嵯峨野観光線・トロッコ嵐山駅に向かう途中に通ります。
京都は世界に誇れる観光地ですが、私は特に嵯峨野・嵐山地区が好きです。
絵の中では、人力車だけですが、実際は観光客の人でいっぱいでした。絵のように、誰もいない中、人力車でこの道を通れれば何て素敵だろうと、少し想像しながら描いた作品です。爽やかな風でなびく笹の音と、人力車の音、穏やかな光を感じてもらえたら嬉しいです。
私の描いた作品のポイントや考え方を、手順に沿って簡単にまとめています。この絵が少しでも気に入ってくれたら、参考にして下さい。
Table of Contents
風景画のポイント解説と手順
色鉛筆について・塗り方説明
色鉛筆について 初心者の人が趣味として手軽に始めるには、最初に高い色鉛筆や画材をそろえることではなく、絵を描く楽しさを知ること。 その後でいろんな画材を試し、そろえていくのがいいと思います。最初からたくさんの色鉛筆をそろえるのではなく36色から始めるのがおすすめです。 どの色鉛筆がいいのか私なりにいろいろと試した結果、三菱色鉛筆No..880〈36色セット〉となりました。ここは好みでいいですよ。 絵を描くのに36色あれば十分表現できます。私の全ての作品は、この36色で描いています。
塗り方の説明はここをチェック
使用道具はここをチェック
■絵の構図の考え方
今回は、写真を見て描くので、構図は決まっています。
写真を撮る時に色々な角度から撮って絵にする1枚を決めました。
写真通りでなくても大丈夫。風景画は何をメインにするかを決めて描き進めるのがいいと思います。
■を描くときのポイント3つ
ポイント ⑴竹林の高さの表現 ⑵人力車の描き方 ⑶素材の違いを表す
⑴竹林の高さの表現
竹林の高さを出すのは、色と奥行き感です。
手前の葉っぱや竹の節をしっかり描く。奥の方は少しぼかしながら。
上の方は色を原色に近い色で、下の方はしっかり色を重ねて濃淡を入れ濃くする。
空に近くなる程葉っぱに”みずいろ””ぐんじょいろ””うすむらさき”をたくさん入れる。
出来るだけ下の方をメインに書き込み、上の方から光が差し込むように描く。
空の色…竹の近くは“やまぶきいろ””ぐんじょいろ”を重ねてグラデーションをつくる。
最後に”うすべにいろ”を大きい丸で全体にいれると落ち着いた自然な色になります。
⑵人力車の描き方
むらさき色の幌が綺麗に目立つように周りの座席はしっかり描き込む。
座席の部分は"くろ””あいいろ”を重ね黒を強調する。
幌の部分は”むらさき””くろ””ぐんじょいろ”を重ねてラインを強調する。
車輪の楕円が歪まないように丁寧に形を整える。
形がしっかりしているものは丁寧に描く。タイヤもきっちり描きます。
人力車の影は入れすぎると高さがでないので気をつけながら、”くろ””はいいろ””ねずみいろ”をグラデーションで丁寧に塗ります。
⑶素材の違いを表す
竹・葉・石などそれぞれの素材を分けながら塗る。
塗り方は、丸くしたり楕円にしたり色々な方向から塗っていくと微妙な差が出てくるので、色を重ねて丁寧に塗っていきます。
注意するのは影で、塗りすぎると全体が重くなってしまいがちなので、素材の大きさや長さによって色を変え"くろ"を重ねる量を工夫する。
影には“くろ””はいいろ””ねずみいろ”を必ず入れますが、”うすべにいろ””うすむらさき”を最後に上から塗ると全体が落ち着くので、必ず入れたほうがいいです。
■まとめ
まとめ ⑴竹林の高さの表現 ※色と奥行き感が大切 ⑵人力車の描き方 ※形がしっかりしているものは丁寧に描く ⑶素材の違いを表す ※注意するのは影
色鉛筆で風景画を描いてみました。
水彩画と違い塗るのに時間はかかりますが、塗り重ねれば、とても綺麗な色がでます。
これからの紅葉シーズンは、絵を描きたくなる景色がたくさんありますよね。
皆さんも思い出の場所やお気に入りの場所を描いてみて下さい。
ただ写真で残すのではなく、自分で描いてみる。私の描いた竹林の道も有名な場所なので、たくさん写真などで紹介されていますが、絵にすることで描いていた時の自分の事も思い出させてくれます。
絵が完成し、この絵を眺めると同じように楽しかった思い出を思いだします。
大きい作品なので時間はかかりますが、とても大切な絵になりました。
■最後に
ブログ初心者で言葉のチョイスが難しく、うまく伝わるか不安ですが…。
この絵を見た人が、描いた時の私の思いと同じことを感じてくれたらうれしいです。人を惹きつけるには、一瞬の印象だと思います。そんな作品を描きたい。
その思いが伝わったときの感覚はたまりません!
絵を描くのは、自分だけの趣味や楽しみもあるけど、知らない人に絵を見てもらい、絵の話しをしたりする楽しみもある。
物で満足していた時代から、これからは、想像もつかない出会いや価値に意味を見いだすことが大切なのではないでしょうか。
私自身、絵を通してたくさんの人に知り合えました。
36本の色鉛筆でステキな経験と出会いができると思います。 色鉛筆で心地良い暮らしを始めましょう。
最後までありがとうございました。