こんにちは、36色 色鉛筆で描く『ここち工房』Hiroko.です。色鉛筆で心地いい暮らしを広めたくて、ブログを始めました。
8月といえば夏‼︎ 毎日暑~い、暑すぎる~!そんな中、美味しそうな桃を頂いたので描きました。
今回は、初心者に向けたポストカードに描く細密画の紹介です。
ポストカードは何枚あっても重宝します。小さくて場所を選ばずフォトフレームに飾ってちょっとしたインテリアにもなります。季節や気分に合わせて簡単に差し替えできるステキなカードです。
またカードの絵が、自分の作品だなんて、お洒落じゃないですか?どこにも売っていないオリジナル。そこに魅力を感じます。題材は、なんでもOK。
思い出の品やお気に入りの小物、大好きなスウィーツ、いつも使う日用品など、絵にするだけで映えますよ!
大きな作品は初めての人には大変だし時間もかかります。まずは小さくて、手軽に半日もあれば描けるポストカードから始めましょう。
では手順を説明します。
☝🏼私の絵を参考にトレースして色見本を見ながらチャレンジしてみてください。
メモ ※細密画とは、その物を緻密に描くこと。ミニアチュールとも。
Table of Contents
ポストカードに桃を描く
準備するもの
準備するもの ①36色の色鉛筆 ②紙(スケッチブック) ③鉛筆H~3H ④鉛筆削り ⑤消しゴム ⑥トレーシングペーパー(1円玉も用意:転写の際に擦る)
桃を描く5つのポイント
ポイント ①たまご色で下塗 ②濃い色から順番に ③へこみの部分の明暗をしっかりつける ④塗り方の調子を変える ⑤美味しそうに見えればOK
今回の資料
今回使用する色鉛筆とトレース用の下書(下絵をクリックすると画像が大きくなります)
1 たまご色で下塗
くだものは単色が多いので、同系色の色の重ね方が重要です。下塗りは一番大切。次の色の発色が決まるからです。
前の記事で大体の絵は濃い色から塗ると言いましたが、描く題材の質感によっては違う時もあります。今回はたまご色から塗り始めます。
桃は表面に産毛がありますよね、それを表現するのに白色はとても重要なんです。たまご色は黄色と白色が混ざっています。白色は他の色をはじく性質があり、それが産毛の質感になります。
2 濃い色から順番に
下塗りができたら、次は濃い色から塗っていきます。円を描く塗り方の円を大きくしたり、小さくしたりして色に深みをつけ、重ねる回数を変えて濃さを調節して行きます。
(濃い色、明るい色、それぞれ3段階に決めるイメージにする。)
3 へこみの部分の明暗をしっかりつける
桃の割れ目はとても重要。ここの色がぼやけると、形が台無しなります。
しっかり明暗をつけてリアルに表現しましょう。
4 塗り方の調子を変える
円を描く塗り方の円の大きさを変えながら、桃の表面のざらつきも表現します。
また、円を描く塗り方だけでなく、バッテンを書くように、クロスで塗る。普通にクロスさせるのではなく ↙︎↙︎↙︎ ➘➘➘ ↗︎↗︎↗︎ ↖︎↖︎↖︎ こんな風に3~5回、同じ方向でクロスに描く。
イメージは、円を描く塗り方→クロスの描き方→円を描く塗り方→たまには紙を回転させて方向を変える→下から・横からも塗る。
この流れを繰り返していくと立体感や質感が増してきます。
5 美味しそうに見えればOK
食べ物は実物より少し鮮やかに塗ります。果物はいろいろな形があるので、デッサン力がなくても大丈夫です。それよりも色が大切です。
(私の教室では、色の勉強はくだものや野菜で行います。)
ゴツゴツやザラザラ、ツルツルなど触った時の感触が大切。
質感が表現できたら、桃の影をしっかり描きます。使用した色鉛筆が全部混ざれば、美味しそうなみずみずしい桃ができあがります。
きっと美味しそうにえますよ。
メモ
良くある失敗事例
色を付ける(濃く)ために、つい力を入れて、早く色をつけようとしてしまう。
注意することは、手は軽く、力を入れないことです!
削るのが面倒になり、芯がまるいまま塗ってしまう。
芯をしっかり尖らせてください。尖らせないと色は混ざりません。丸く円を描くように描いてください。桃は色むらがあっても大丈夫です。はみ出さなければ気にしない。大きいまるまるで塗っていきます。
桃に遮られた、影(シャドウ)を雑に描いてしま
影も重要です。多くの人は、物が描けると完成した気持ちになり、影を適当に描こうとしますが、とても勿体ないことです。影の表現のしかたで物の重さや軽さ、光の方向も表現できるからです。じっくり観察して影をつけて下さい。
メモ かげ 影(シャドウ)と 陰(シェード)との違い。 影:光を遮って出来た部分の形。光が必要になり、光の方向がわかる。 陰:物によって隠れて光の当たらないところや場所を指す。
桃の作画手順を整理
手順1 トレース
手順2 たまご色から塗り始める
手順3 濃い色から、薄い色へ
手順4 影を入れる
メモ ※トレースとは、原画の上にトレーシングペーパーをのせて、写すこと。今回はこの画面から薄く輪郭をトレースすればいいと思います。
まとめ
まとめ ①たまご色で下塗 ②濃い色から順番に ③へこみの部分の明暗をしっかりつける ④塗り方の調子を変える ⑤美味しそうに見えればOK
使用道具はここをチェック
以上、簡単ではありますが、こんなに身近にあるものでも、クローズアップすると意外と絵になります。
写真のように、ちょと飾るだけで普段変化の無いところが、雰囲気も変わります。自分の気持ちも心地よくなります。
慣れれば、2時間ほどで描けるようになります。月に1枚描くと月ごとに雰囲気も変わっていいと思います。季節感も出ますよ。
最後に
私自身、色鉛筆画を通してたくさんの人に知り合えました。
物で満足していた時代から、これからは、想像もつかない出会いや、オリジナルな価値に、意味を見いだせることが大切と思います。
36本の色鉛筆を通して、ステキな経験と出会いができると思います。 色鉛筆で心地良い暮らしを始めましょう。
最後までありがとうございました。